第3回MUKOJO研究ポットラックが、2025年10月16日(木)16:45~18:15にサイエンス・コモンズにて開催されました。本学教職員6名が参加しました。
第3回のテーマは「女性のからだを支えるスポーツと栄養 ― 健康とパフォーマンスの両立 ―」
健康・スポーツ科学科の中堀千香子准教授よりスポーツ医学の観点から「身体を守り、力を発揮するためのコンディショニング」について、食創造科学科の今村友美准教授より栄養学の観点から「パフォーマンスを支える食事・栄養戦略」について、それぞれ話題提供を頂きました。コーディネーターは経営学部の高橋教授が務めました。
中堀先生は女性アスリートの月経とパフォーマンスに関する研究に取り組まれています。本学女性アスリート約500人への調査で、70%が月経によって競技に影響すると回答しました。月経をはじめ女性の健康課題への科学的理解と支援体制の整備の重要性を実感して、本学アスリート50名を対象に栄養・医療・トレーニングの多職種連携による支援モデルを検証する研究を進められています。本学には女性アスリートの心身をサポートするリソース(学部学科・研究者等)が既に揃っているため、多面的な協働が求められると話されました。
今村先生は女性アスリートの栄養サポートに関する研究に取り組まれ、スポーツにおける相対的エネルギー不足(RED⁻S)によって引き起こされる健康課題に問題意識を持たれています。特に一人暮らしの学生は圧倒的に摂取エネルギーが少ないという現状について指摘されました。現在、中堀先生と共同研究プロジェクトに取り組み、本学アスリートを対象とした支援システムの構築を目指しているとご紹介いただきました。
ディスカッションでは、本学にはこれだけ多くの女性アスリートが在籍しているにも関わらず、学内食堂が朝食や夕食を提供していないことは不十分だという意見が出され、コロナ前に実施されていた100円朝食などの復活も必要ではないかと意見が挙がりました。また、華SAKU等で発売予定のワンコインスープランチは廃棄が少ない冷凍製品とのことで、こういった製品の広がりに期待が寄せられました。
ただし、各学科や各先生が女性の健康課題解決に取り組んではいるものの、本学の女子学生への認知や興味喚起が難しいという課題も共有され、プロモーションの工夫も必要であるとの話も出ました。
\次回MUKOJO研究ポットラックは11/21(金)開催予定です/


