





8月4日(月)より、本学の協定校であるEastern Washington University(EWU)から講師としてブライアン・ダヴェンポート先生(組織リーダーシップ修士課程創設ディレクター、Brian Davenport, PhD., Director of Organizational Leadership Program)をお招きし、「女性リーダーシップ研修」を開催しました。この研修は、本学の13学部から選抜された、現在管理職または次世代のリーダーとなることが期待される女性教員を対象としており、全3日間にわたる内容で実施されました。
研修1日目:強みを発見し、活かすリーダーシップへ
研修初日は、「弱みではなく強みに焦点を当てる」リーダーシップ論が中心となりました。参加者は、事前課題として取り組んだ自己診断ツール「クリフトンストレングス」の結果を基に自身の強みを特定し、それを日々の業務やリーダーシップにどのように活かすかを深く考察しました。才能を意識的に伸ばし、目標と結びつけることで真の強みに変えていくことの重要性が強調されました。
研修2日目:「全員がリーダーシップを発揮する」という新たな視点
2日目は、教科書『When Everyone Leads(Bard Press, 2023)』を使用し、リーダーシップを「役職や権限」ではなく「活動」として捉える新たな視点が紹介されました。現代社会の複雑な課題解決には、一人ひとりが主体的にリーダーシップを発揮することが前提であることや、課題を多角的に捉える「複数の解釈」の重要性を学びました。さらに、参加者は組織の課題と目標との間の「ギャップ」を特定するワークにも挑戦しました。
研修3日目:行動変革を促す「緊張感」と「5つのステップ」
最終日は、個人的な行動変革を促す「Start With You(まず隗より始めよ)」に焦点を当てました。課題に対する人々の「緊張感(Heat)」を低いものから高いものに分類し、低すぎたり高すぎたりするものに力を注ぐよりも、人々を「生産的なゾーン(Productive Zone)」に導くことが、リーダーの役割として説かれました。また、「誰もがリーダーシップを発揮できる」こと、「影響力のある場所で、問題の一部を担い、他者を巻き込む」というステップに従って、参加者一人ひとりが自ら行動を起こすことの重要性を再確認しました。
今回の研修を通じて、参加者は自身のリーダーシップについて理解を深め、リーダーとしての具体的な行動計画も検討しました。研修の締めくくりには、参加者が「全員がリーダーシップを発揮する未来」をテーマに創作した“俳句”を創作し、活気に満ちた雰囲気の中、研修は成功裏に終了しました。
参加者が発表した俳句(一部抜粋)
・リーダーだ バリア歓迎 前進だ
・おみこしも みんなでかつげば 重くない
・夕立の 後に広がる 晴れた空
・武庫川に かかる大きな 虹の橋
・レッツゴー みんながリーダー 山登り
・つらくても みんなで汗かき ハンカチ娘
・学びつつ 行きつ戻りつ 調和して
・一歩出る 勇気が変える 共学化
・みんなの資質 うまく合わせて リーダーシップ